『裏切られた自由』を取り戻すためには?
あなたにとって『自由』とは?
見出しが重い。いや、何が重いって、言葉がね。ちょっと重たいです。
普段考えませんもん『自由』なんて。その昔、かなり昔、『自由』であることは『不自由』である、なんてことを聞かされたことがあります。また『自由』を享受するためには果たさなければならない『義務』がある、なんてことも聞きました。
『裏切られた自由』とは、本のタイトルです。
読んだ方、いらっしゃいますか?
アメリカの第31代大統領ハーバート・フーバー氏の著作です。
正確に言うと死ぬ直前まで執筆していた原稿を後年取りまとめて出版した、ということになるのかもしれません。
フーバー氏の存在はもちろん知っていましたが、その後に続くルーズベルト、トルーマンと比べると地味ですよね?
特に日本人には馴染みがない大統領なのではないかな?
そうでもない?そんなことないでしょ。ねー?
作品は、第二次世界大戦が起きるまでの舞台裏を歴史修正主義的観点から著したものということになるんでしょうか?
読んでびっくり!幼いころに学んだことは一体何だったのか・・・。
一次資料または一次資料に接することができる面々からの手紙や聞き取り、多方面からの裏付けもあるようなので、書かれていることの信ぴょう性は高いと思われ。
歴史恐るべし!勝てば官軍!歴史の隠蔽・歪曲何でもありなのか?なんて思ってしまいます。
言葉では表せないほどのショックを受けました。
フーバー氏が大統領のままだったら、第二次世界大戦は起きなかったのかもしれませんね。
そういった意味では、歴史の面白さも感じます。もし、フーバー大統領のままだったら、日本が第二次世界大戦に参戦していなかったら。
ここまでの経済発展はなかったかもしれません。
経済発展の代わりに牧歌的な精神的に成熟した平和な国になっていたかもしれません。
歴史を語るうえで「if」を言い出したらキリがありませんが、でも、第二次世界大戦のインパクトを考えると、想像したくなってしまいます。
詳しい解説などは専門の方もいらっしゃるので、そちらに譲ります。
日本であまり話題になっていないのも正直納得できない、寂しい気がします。
読めば歴史観が変わると思いますよ!
すぐには変わらないけど、自信もついちゃうかもしれません。
特に若い世代の方には読んでいただきたい!
本当に、ほんとーに、一読をお勧めします・・・・・・が、
読むには相当の覚悟が必要、
何しろ上下巻で千数百ページありますから・・・。
でもきっと、読んだら世界が変わりますよ。
おしまい。